最低賃金以上!?インフォーマルセクター給与事情--セネガルのケース

セネガルの最低賃金は、時給209.1F(農業関連企業は182.95F)です。

では、インフォーマルセクターではどうでしょうか?

実は、首都ダカールでは、最低賃金を下回っている事は少ないです。

 

実際にはどの位の賃金なのかというと…

 

 

・ガードマン(日中) およそ5万F(約1万円)~+食費
 仮に8時間働いていると仮定すると、
 時給換算で「312F(約60円)」+食費
・メイドさん(1日2-3時間程度) 3万F(約6千円)~ほど
 時給換算で「500-750F(約100-150円)」

 

と、特殊技能や熟練の必要が無い職種でも、これ位の相場となっています。

また、セネガルではあまりに安く雇いすぎると、トラブルの元になります(物を盗む、仕事に来ない、etc...)

(ちなみに、私の運営するゲストハウス「シェ山田」の掃除をお願いしているメイドさんには、最低賃金の約5倍の賃金を渡しています。)

ダカールの日本人宿「シェ山田」のメイドさん
ダカールの日本人宿「シェ山田」のメイドさん

 

セネガルでは、ご飯はみんなで食べるもの。

昼食時に街を歩いていると、「食べて行けよ」「一緒に食べようぜ」と沢山の人が声をかけてくれます。そのため、この国ではお金が無くても飢え死にする事がありません。

だからでしょうか。セネガルの人達はあまりお金にガツガツしていません。

仕事に必死さがありません。

 

それに加えて、セネガル人はプライドが高いです。

口では働きたいと言っておきながら、実際は「こんな仕事は私のする事ではない」「悪い条件なら無職の方がマシだ」と思っている事があります(そのため、仕事によっては、ギニア人ばかりが働いている場合があります)。

 

日本ではまだまだ一般的な「アフリカは貧しい」というイメージからすると、驚いてしまうような現実がセネガルにはあります。

 

JAPON COMMERCE SUARL

山田一雅